複合語生成規則を用いたキーワード導出手法

概要

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本論文では、文書を読むための判断材料となるキーワード(要約キーワード)の導出を目的に、人間が文書中の離れた文字列を合成して、より文意に則したキーワードを導出する点、いくつかの主要単語から分野などの抽象語・主題語となるキーワードを導出する点に着目し、単語情報(表記、品詞、概念)と構文情報を利用した規則ベースの複合語キーワード導出法を提案する。まず、学術論文に対して著者自身が付与したキーワードのうち、文書中にそのままの字面で出現しないキーワードの特徴を分析する。その結果をもとに、係り受け関係と語の概念情報に基づく2種類の複合語生成規則を構築する。また、文意にそぐわないキーワードの導出を抑制するために、係り受け関係を用いた規則では、生成規則に対する制約と重複語を考慮した重要度決定法を、概念に基づく規則では、概念共起に基づく重要度決定法を提案する。自然・音声言語処理に関する論文65ファイルのタイトルと抄録部分を用いて、導出されたキーワードの妥当性に対する実験を行った結果、係り受け関係と概念に基づく規則による導出精度は、重要度の上位1個を出力した場合、それぞれ63%、75%となり、提案手法の有効性を確認することができた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-05-01

複合語生成規則を用いたキーワード導出手法

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