TCPと共存するリアルタイム通信プロトコルRTPのレート制御
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概要
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マルチメディア情報をインターネットで実時間放送するためのプロトコルとして、RTPがUDP上で使われるケースが増している.しかし, RTPとUDPのいずれにも送信レート制御が規定されていないために, これらの使用がネットワークふくそうの原因になり, またTCPの通信を押さえ込んでしまう.そこで, RTPにレート制御機能を追加する方法を提案する.ネットワークにたまっているデータ量を, RTP Control Protocolで計測する受信レートV_rと, 往復伝送時間RTTの積で推定する.このデータ量を理想的な値に近づけるように送信パケット間隔を制御する.理想的な値はRTTとV_rの変化の状態を観測して定めるが, 他のトラヒックの増減が大きいときにはM/M/1モデルで計算した値を初期値にして再度求め直す.更に, 他のトラヒックが減少したときに, いち早く高めた送信レートが適切かを調べるために, 送信レートを高めた部分を設けるが, 休止区間を挿入して平均送信レートを保つことにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-11-01
著者
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