DGPS進入着陸飛行実験による航法性能要件の検討
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概要
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地上補強システム(GBAS)を利用するDGPS及びRTKを航法システムとした手動操縦による進入着陸飛行実験結果の一例を示し, 進入着陸における航法性能要件(RNP)で規定されている誤差と比較した.実験では, 航法システム誤差(NSE)と比較して飛行技術誤差(FTE)が大きかった.総合システム誤差(TSE)はDGSPとRTKによる進入飛行で顕著な違いはなく, RNP95%誤差規程を横方向は満足したが, 高さ方向は規程を超える場合があった.RTKの実用化においてはGBASの覆域に入った時点で高速移動中の初期化が不可欠である.ここで使用した1周波GPS受信機による実験結果では, RTKが定常状態に収束した場合の誤差は非常に小さいが, RTKの初期化中の数分間はDGPSより大きな誤差が発生している.受信機の互換性を確認するため, DGPSの基準局と移動局で異なる製造会社の機上受信機の組合せによる実験も行った.実験に使用した2種類の受信機による結果ではDGPSの誤差に関して, 顕著な違いは見られなかった.RTKに関してはソフトウェアによって誤差の発生に大きな違いが見られた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-08-20
著者
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