チャネル伝搬遅延と負荷データがDiffServ AFサービスのメディア同期品質に及ぼす影響

概要

論文の詳細を見る
本報告では, DiffServのAFサービスを用いて二組の音声とビデオ, TCPとUDPのフローの転送を考える.そして, 実験により, チャネル伝搬遅延がアプリケーションレベルQoSの一つであるメディア同期品質にどのような影響を及ぼすかを調査している.筆者らはこれまでに, DiffServのAFサービスにおいて, TCPとUDPのフローが音声とビデオのメディア同期品質にどのような影響を及ぼすかを調査してきた.しかし, その調査では, チャネル伝搬遅延の影響は議論の対象となっていなかった.また, これまで, その他の研究においても, チャネル伝搬遅延がトラヒック特性に及ぼす影響と連続メディア同期品質の関係は明らかにはされていない.そこで, 本報告では, 小規模なDiffServネットワークを構築し, 実験によりこの関係を調査する.実験では, ボトルネックチャネルの伝搬遅延を変更し, それぞれの場合において, メディア同期品質を定量的に評価している.さらに, 本報告では, TCPの代わりにUDPの干渉フローを用いた場合も検討している.
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-11-15