新デルタ配列ACプラズマディスプレイ"DIA-PDP"による高発光効率化及び高解像度化(電子ディスプレイ)

概要

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新しいタイプのデルタ配列ACプラズマディスプレイ(DIA-PDPと称する)を提案し,対角46インチのパネルを試作した.DIA-PDPは二つの特長がある.第1に発光効率の向上.これは,パネル内に非放電セルを形成し,その上に黒色層を形成することによって可能になる.非放電セルには,放電セルからの光が達しないため,非放電セルに黒色層を設けても,輝度は低下せずに,パネルの反射率を下げることができ,セット反射率一定の条件で比較すると,発光効率は向上する.46インチパネルにおいて,従来型比33%の向上を確認した.第2に,高垂直解像度化.デルタ配列では,走査線の半分のピッチでサブピクセルが配列されている.この配列とインタレース駆動の組合せにより,垂直解像度を向上させることができる.また,格子リブを用いたPDPの大型化に関して,新しいリブ形成技術を導入し,排気コンダクタンスを改善した.従来,格子リブでは排気パス形成のために,製造工程が増加していた.新リブ形成方法では,非放電セルにクロスリブを形成するだけで,製造工程を増やすことなく,熱収縮によって高低差を生しさせることによって,排気コンダクタンスを改善することに成功した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-05-01