スイッチング電源自動シミュレーションシステムの構築について(電子通信エネルギー)

概要

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現在,スイッチング電源の開発,設計にはシミュレーション技術が必須である.スイッチング電源用の高速シミュレータが開発され,シミュレーション技術も有効に活用されてきている.しかし,シミュレータを使いこなすには,そのシミュレータの性格やノウハウなどの習熟が必要であり,経験と時間を必要とする.特に現場の技術者にとっては,これらはシミュレーション技術の有効活用の大きな妨げになっている.この問題の解決には,できる限りシミュレーションプロセスを自動化し,技術者は,必要なデータのみを入力し,必要な結果のみを得ることができるようなシステムの構築が極めて有効である.しかし,スイッチング電源分野においては,具体的な自動シミュレーションシステムの構築方法についての報告はほとんどなされていない.そこで,本論文では,シミュレーションエンジンとWeb技術を利用したスイッチング電源の自動シミュレーションシステムの具体的な構築方法について述べる.また,提案する方法での実際のシステムを構築し,実験によりその有効性を確かめた.
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-10-01