中間バスコンバータを用いた分散電源方式における系の安定性について(小テーマ : エネルギー技術関連)

概要

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最近、通信機器用電源システムにおいて、複数の絶縁型コンバータを所望の電圧レベルに応じて設ける方式に代わり、1個の絶縁型コンパータで中間のバス電圧に変換し、その後に複数の非絶縁型コンパータを負荷の直近に設け、所望の電圧レベルに変換する分散電源方式が、半導体LSIの低電圧化、電源電圧の多様化、システムの低コスト化に対応する為、種々検討されている。この場合、1)系の安定性,2)負荷変動による各非絶縁コンバータ間の相互作用の問題、3)中間バス電圧の最適化、4)効率の向上とソフトスイッチングの適用など、いくつかの検討課題がある。本論文では、この方式における上記検討課題の中で、系の安定性を、状態平均化法により解析し、個々のコンパータが独立に安定制御されている場合でも、初段の絶縁型コンパータの出力インピーダンスと後段の非絶縁型コンパータの入力インピーダンスにより、系に仮想的なマイナーループが生じ、系が不安定になる場合のあることを示し、ナイキスト線図により安定限界を解析的に求めシミュレーション(SCAT)により検証した。
2003-07-10