イタセンパラ精子の凍結保存
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概要
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絶滅危惧種イタセンパラの精液を保存液(10%メタノール+90%コイ用人工精漿)で40倍希釈し, 80μLをアクリル製チューブに封入後, 冷却速度と到達温度を変えて冷却し, 直ちに液体窒素に浸漬して凍結した。解凍後にbuffered solution (pH 7.5)で希釈した場合, 運動精子比は, 冷却速度14℃/分, 到達温度-50℃の時に最高値30.6%を示した。この方法で凍結・解凍した精液を用いて人工受精を行ったところ, 500倍希釈で88.7%の受精率が得られた。この結果から, 凍結保存精子は高い受精能を有しているものと考えられた。
- 2005-07-15
著者
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上原 一彦
大阪府立食とみどりの総合技術センター水生生物センター
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太田 博巳
近畿大学大学院農学研究科
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上原 一彦
大阪府立食とみどりの総合技術センター水生生物センター:近畿大学大学院農学研究科
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太田 博巳
Department Of Fisheries Faculty Of Agriculture Kinki University
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