ズワイガニ幼生の生残と発育日数に及ぼす水温の影響
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概要
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ズワイガニ幼生の適正飼育水温を明らかにする目的で,ふ化幼生を 1L ビーカーに収容し,水温 10, 12, 14, 16℃ で飼育した。第 2 齢ゾエアまでの生残率は各水温区とも 90% 程度の値を示したが,16℃ 区ではそれ以降に大量減耗がみられた。第 1 齢稚ガニまでの生残率は 14℃ で最も高い値を示した。各齢期までの発育日数は水温の上昇にともない指数関数的に減少し,発育日数の変動係数は 14℃ 区で小さい傾向があった。以上のことから,ズワイガニ幼生の適正飼育水温を 14℃ 程度と結論付けた。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2005-03-15
著者
-
小金 隆之
(独)水産総合研究センター小浜栽培漁業センター
-
浜崎 活幸
日本栽培漁業協会八重山事業場
-
浜崎 活幸
(独)水産総合研究センター八重山栽培漁業センター
-
野上 欣也
(独)水産総合研究センター小浜栽培漁業センター
-
野上 欣也
(独)水産総合研究センター小浜栽培漁業センター:(現)(独)水産総合研究センター栽培漁業部栽培管理課
-
浜崎 活幸
東京海洋大学海洋科学部海洋生物資源学科
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