飼育環境下におけるアサヒガニの卵サイズおよび水温と抱卵期間の関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
飼育環境下でアサヒガニの卵サイズを測定し,産卵時,胚体出現時および発眼時からふ化までの抱卵期間と平均水温の関係を調べた。卵の長径,短径,体積は,産卵当日の約0.66mm,0.60mm,0.13mm^3からふ化前日の約0.83mm,0.79mm,0.27mm^3まで増大した。抱卵期間は水温の上昇にともない指散開数的に減少した。抱卵期間と水温の関係に三つの非線形モデル式を適用した結果,Belehradekの式と積算温度則の適合度が良く,両式の卵発育における理論的な低温側の臨界温度を表すパラメータは,それぞれ16〜18℃と14〜15℃程度の値を示した。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2004-05-15
著者
-
浜田 和久
(独)水産総合研究センター養殖研究所上浦栽培技術開発センター古満目分場
-
浜崎 活幸
(独)水産総合研究センター八重山栽培漁業センター
-
市川 卓
(独)水産総合研究センター志布志栽培漁業センター
-
市川 卓
(独)水産総合研究センター北海道区水産研究所
-
市川 卓
(独)水産総合研究センター志布志栽培漁業センター:(現)(独)水産総合研究センター本部(栽培漁業関係)総務部
-
浜田 和久
(独)水産総合研究センター増養殖研究所古満目庁舎
関連論文
- ハタハタ仔魚の外部栄養への転換, 絶食耐性および絶食が仔魚の遊泳速度に与える影響
- カンパチ仔魚の生残, 成長, 摂餌および鰾の開腔に及ぼす光周期と水温の影響
- サンゴ礁域に放流したスジアラ人工種苗の滞留,摂餌および被食に及ぼす囲い網による環境馴致効果
- アサヒガニふ化幼生の活力判定の試み
- ガザミ種苗生産におけるメガロパ期の大量死とゾエアの形態形成の関係
- 成長性・抗病性・経済性に優れる人工種苗 (特集 ここまで来たカンパチの種苗生産)
- ブリ養成親魚からの卵黄前躯体タンパク(ビテロジェニン)の検出
- カンパチ養殖用種苗の国産化へ前進!--養成親魚を用いた早期人工種苗生産に成功 (特集 国産魚へのこだわり--生産者の思い、消費者の期待)
- ブリ人工種苗を2年間養成した親魚を用いた12月採卵の成功
- ブリの早期採卵技術とその効果(栽培漁業技術開発の最前線-I)
- 日長および水温条件の制御によるブリの12月産卵
- 新たなブリ育成用配合飼料を用いた養成親魚からの採卵の試み
- 飼育環境下におけるアサヒガニの卵サイズおよび水温と抱卵期間の関係
- ブリ産卵親魚の血液性状検査とふ化仔魚の体成分分析に基づく健全性評価について (優良親魚の養成技術及び採卵技術の開発)
- ズワイガニ幼生の生残と発育日数に及ぼす水温の影響
- 黒色水槽を用いたケガニ幼生の浮遊性を確保する飼育手法の検討
- ケガニ幼生の沈降防止手法の検討
- 飼育試験と鰾の個体発生から推察したカンパチ仔魚の鰾開腔メカニズム
- 飼育試験と鰾の個体発生から推察したカンパチ仔魚の鰾開腔メカニズム
- 水槽内におけるサケ Oncorhynchus keta 稚魚によるニシン Clupea pallasii 仔魚の捕食
- サンマ飼育下の死亡軽減に対するビニールシート使用の効果
- 無給餌下におけるサンマふ化仔魚の生残時間と水温の関係
- 鰾の開腔状態が異なるカンパチ仔魚の摂餌と成長
- 異なる水温および光環境で飼育したカンパチ仔魚の鰾の開腔時期
- I-3. Practical conservation of genetic diversity and tracking of hatchery-raised fish using microsatellite DNA markers in barfin flounde Verasper moseri
- 遺伝的多様性保持の実証と放流種苗の追跡