書痙に対する筋電図バイオフィードバック法の効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Writer's cramp is considered to be a psychosomatic disorder of the nervous system. It is not infrequently encountered in the clinical setting of psychosomatic internal medicine, but its causes are unclear, and a treatment method has not been established. We have used electromyogram biofeedback method (abbreviated below as EMG-BF) as a method of treating writer's cramp. In this report, we will present the results for patients treated with EM-BF at this Department. The subjects were 20 patients treated with EMG-BF at this Department from April 1986 to March 1990. 15 of the subjects were men, and 15 of them developed the disorder in their 40s and 50s. The average period of illness was 7.2 years, and the clinical types were as follows : 11 cases of the stiffness type, 8 of the trembling type, and 1 of dystonia. The subjects with trembling-type writer's cramp included 3 subjects with phobic tendencies. BF treatment was carried out once weekly for a total of 10 sessions, with feedback being carried out using the myogenic potential of the forearm muscle. The results showed that 65% of the patients reported improvement in subjective symptoms. Improvement rates according to the clinical type were 63.6% for stiffness and 75% for trembling, but excluding the results for the subjects with phobic tendencies, who had a favorable prognosis, the improvement rate for the trembling type was 60%, virtually the same as the rate for the stiffness type. In an objective observation of writing ability after treatment, 85% of the subjects were able to carry out routine writing, and deviation was observed compared to the patients' subjective symptoms. Moreover, the prognosis for the sujects who showed a decrease in myogenic potential due to BF treatment was favorable. Based on these findings, one can conclude that EMG-BF is a method which should be used in treatment of writer's cramp having a mild, chronic course, and it can be considered particularly effective in subjects having phobic tendencies.
- 日本バイオフィードバック学会の論文
- 1992-06-05
著者
-
坪井 康次
東邦大学心療内科
-
中野 弘一
東邦大学心療内科
-
筒井 末春
東邦大学心療内科
-
五十嵐 美加
東邦大心療内科
-
野中 辰彦
東邦大学心療内科
-
村林 信行
東邦大学心療内科
-
村林 信行
東邦大学附属大森病院心療内科
-
竹越 至
東邦大学心療内科
-
五十嵐 美加
東邦大学心療内科
-
高田 裕史
東邦大学心療内科
-
野中 辰彦
東邦大学医学部心身医学講座 :野中クリニック
関連論文
- 16 心療内科での治療介入時に精巣性女性化症候群であることが判明しうつ状態の増悪をきたした一例(一般演題D「多岐にわたる女性心身医療2」,これからの女性心身医学におけるサイエンスとその展望:分子レベルから臨床医学まで,第39回日本女性心身医学会学術集会)
- 女と男の間には,深くて…
- II-E-18 嚥下困難時の胃ろう造設に関する倫理的問題の検討(プライマリーケア・一般内科,一般口演,情動ストレス研究の進歩と心身医学,第49回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- 第24回石川記念賞の選考にあたって(第24回石川記念賞受賞 日本人の摂食障害姉妹発症例における生涯病型,代償行動,ならびに体重の関連性の有無について)
- I-B-5 大量摂食から死亡に至った神経性食思不振症の一例(摂食障害I)
- II-D-11 片頭痛に対するバイオフィードバック療法の有効性 : 身体的側面の検討(頭痛,一般口演,情動ストレス研究の進歩と心身医学,第49回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- II-D-10 片頭痛に対するバイオフィードバック療法の有効性 : 心理・社会的側面の検討(頭痛,一般口演,情動ストレス研究の進歩と心身医学,第49回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- バイオフィードバック療法とリラクセーションとの併用が奏功した片頭痛の一例
- 若年の脊髄損傷患者へのかかわりとその治療構造の変化が与える影響について
- IE-7 総合病院心療内科の現状と問題点 : 第2報(総合診療II)
- IE-7 摂食器害患者に対する入院森田療法の応用(摂食障害(I))
- IE-18 精神病院における心身医療の試み : 6症例を通して(リエゾンI)
- C-12-16 心療内科を訪れる軽症うつ病の臨床経過に関する検討(精神・神経科)
- B-6-12 職場不適応の発症過程に関する検討(職場不適応)
- IIC-18 心療内科を訪れる軽症うつ病の臨床経過(精神神経I)
- 15. バイフィードバック療法によって治療的展開が得られた痙性斜頸の一例(第34回 日本バイオフィードバック学会学術総会抄録集)
- 9. 一般病院入院治療における臨床倫理的検討 (一般演題)(第97回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 不定愁訴と自律神経
- IG-15 BITE(大食症自己評価尺度)の信頼性 : 妥当性に関する検討(2)(摂食障害I)
- IG-14 BITE(大食症自己評価尺度)の信頼性 : 妥当性に関する検討(1)(摂食障害I)
- II-D-5 大学病院における心療内科の役割(第6報)(リエゾンI)
- I-B-1 摂食障害の診断に関する研究(第2報) : 初期診断における問題点(摂食障害I)
- 16.皮膚温バイオフィードバック法の閉塞性動脈硬化症治療への応用の試み(第16回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(一般演題)
- 皮膚温バイオフィードバック法を用いて閉塞性動脈硬化症を治療した一例
- IID-2 摂食障害の治療目標点に関する検討(摂食障害(V))
- 297. 慢性関節リウマチにおける心身医学的検討(その3)(膠原病・免疫関連疾患)
- IIF-11 慢性関節リウマチにおける心身医学的検討(その2)(神経・筋II)
- II-E-1 慢性関節リウマチ患者における心身医学的検討(神経・筋I)
- IID-10 神経性無食欲症と神経性大食症の家族病理の検討(摂食障害(VI))
- C-12-40 心療内科領域における光フィードバックの治療的有用性について(第一報)(メンタルヘルス)
- 7.筋弛緩法とバイオフィードバック療法が奏効した片頭痛の一例(一般発表,第35回日本バイオフィードバック学術総会抄録集)
- うつ状態の鑑別 (特集 うつ病--基礎・臨床研究の進歩) -- (診断・鑑別診断)
- B-9-10 青年期自律神経失調症の病態と転帰に関する研究(自律神経失調症)
- 22)バイオフィードバック療法における自己効力感の役割(第3報) : 一般セルフエフィカシースケール(GSES)におけるサブスケールの観点から(第24回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(ポスター発表(第1会場))
- II B-15 コンサルテーション・リエゾンの対象となった癌患者の心理、社会的要因に関する検討(リエゾン精神医学)
- I C-5 神経性食欲不振症の自律神経機能(摂食障害I)
- IIG-2 大学総合病院における心療内科の役割 第9報 : 他科入院中に兼科となった症例へのコンサルテーション・リエゾンについて(プライマリケア・コンサルテーション・看護)
- IC-20 神経性食欲不振症の自律神経機能(摂食障害V)
- 18. 大学総合病院における心療内科の役割(第8報) : コンサルテーション・リエゾンについて(チーム医療 コンサルテーション・リエゾン)
- 光FBのjet-lag治療への導入
- 心療内科の立場から(シンポジウム 不妊診療現場における問題と対応,生殖医療とカウンセリング,第8回日本女性心身医学会研修会報告)
- I-F-3 光FB装置を用いたラットの生理反応(1)(基礎)
- IC-5 摂食障害治療における母親援助の効用(摂食障害I)
- 心療内科における思春期患者臨床の現状と問題点
- IE-22 心療内科における心理面に関する研修(リエゾンI)
- I-E-21 心療内科におけるPFスタディの検討(第一報) : 来院患者についての集計的検討(臨床心理II)
- IC-15 摂食障害患者の家族研究 : 摂食障害患者の父親像について(摂食障害IV)
- IC-4 摂食障害家族へのアプローチに関する検討(摂食障害I)
- 日本小児心身医学会の過去・現在・未来(日本心身医学会関連学会理事長にきく(3))
- 8. 病態の受け入れに長期間を要したうつ状態を伴うアルコール性神経障害の1例(第99回 日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- IG-19 摂食障害患者における脳波異常の検討(摂食障害II)
- IC-19 神経性大食症の臨床脳波による検討(摂食障害V)
- 11. 消化器入院患者に対する心理・社会的評価の臨床的意義(チーム医療 コンサルテーション・リエゾン)
- I-B-7 摂食障害におけるデキサメサゾン抑制試験の検討(第2報)(摂食障害II)
- II-EP-16 健常者の睡眠時におけるMiocrovibration(MV)(ポスターセッション)
- II-E-34 心療内科を受診するVDT作業者の特色(第3報)(メンタルヘルスIV)
- IIG-19 片頭痛のストレス対処とQOLに関する検討(頭痛)
- IIG-18 一般大学生における片頭痛の心理的側面に関する検討(頭痛)
- IH-5 我が国における音楽療法の検討 : 日常での音楽との関わり方とその効果の調査から(摂食障害)
- II-B-10 頭部CTでトルコ鞍内にmass lesionの認められた神経性大食症の4例(摂食障害IX)
- I-C-12 摂食障害における脳波と頭部CTの検討(摂食障害III-摂食障害の生理-3-)(一般口演)
- IIF-31 不定愁訴患者の病態に関する検討(不定愁訴・他)
- 185. Jet-lagに伴う自律神経系の変化と自覚症状(精神生理・自律神経)
- IIG-16 光FBのJet-lag治療への導入(2)(メンタルヘルス・その他)
- IIG-15 光FBのjet-lag治療への導入(1)(メンタルヘルス・その他)
- 思春期に多い摂食障害の診断における体重の評価 : 診断基準の比較
- 219. 摂食障害の診断に関する研究(第6報) : 「特定不能の摂食障害」の退院3年後転帰(摂食障害IV)
- 17. 心療内科での救急対応の現状についての検討(チーム医療 コンサルテーション・リエゾン)
- PIII-1 摂食障害患者の症候と経過との関連(摂食障害の診断と治療をめぐって)
- I-B-18 摂食障害の診断に関する研究(第4報) : サブタイプと転帰(摂食障害・臨床I)
- B-7-12 大学病院心療内科における臨床心理士の治療的役割と今後の課題(臨床心理)
- 臨床心理士によるコンサルテーション・リエゾン活動の必要性について(臨床心理の現状と今後の展開)
- 90. 不登校例に関する心身医学的検討(第二報)(小児・思春期I)
- 152. 人工肛門患者のQOLに関する質問票作成の試み(QOL)
- IG-10 人工肛門患者のQOLに影響を与える因子に関する検討(内科一般)
- IIC-31 青年期自律神経失調症の長期予後と医療経済学的影響に関する検討(医療経済)
- ID-30 Non-patient IBS症例のストレス対処に関する検討(消化器II)
- 第23回石川記念賞の選考にあたって(第23回石川記念賞受賞 潰瘍性大腸炎患者の精神的ストレスと唾液中クロモグラニンAの検討)
- II-EP-12 片頭痛におけるBiofeedback療法の検討(ポスターセッション)
- II-C-57 頭痛症例のライフ・スタイルに関する研究(第3報)(神経・筋)(一般口演)
- 5. 慢性頭痛におけるバイオフィードバック療法の検討 : 予後調査からみたその適応(第14回 日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- II-C-3 頭痛症例のライフ・スタイルに関する研究(第2報)(神経・筋(1))
- 6.エゴグラムからみた慢性頭痛の治療法の選択 : バイオフィードバック療法に関して(第12回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録
- IG-15 複合的アプローチで治療終結を迎えられた痙性斜頚の1例(生活習慣)
- パIV-2 痙性斜頚に対するバイオフィードバック法と臨床動作法の併用療法(痙性斜頸の治療の現在と展望)
- IIE-19 神経筋疾患に対するバイオフィードバック法と臨床動作法の併用療法の試み(心因性疾患・その他)
- 1. 床場面におけるバイオフィードバック療法の位置づけの検討 : 痙性斜頸の一例から(第31回日本バイオフィードバック学会総会抄録集)
- IC-25 肝生検を行いえた神経性食思不振症の一例(摂食障害VI)
- 女性における不安(ランチョンセミナー,第37回日本女性心身医学会学術集会)
- 心療内科領域における薬物療法(特別講演,第107回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 白倉克之著, 「心と身体の病気」, シグナルキャッチからケアまで, A5,244頁, \4,120,1995,南山堂刊
- SII-3 摂食障害症例への適応(音楽療法)(芸術療法)
- W3 慢性頭痛に対するBF療法(第16回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(ワークショップ抄録)
- First International Conference on Biobehavioral Self-Regulation and Healthに参加して
- 書痙に対する筋電図バイオフィードバック法の効果
- 演題5 書痙に対する筋電図バイオフィードバック療法の効果(第18回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 日本心療内科学会の過去・現在・未来(日本心身医学会関連学会理事長にきく(4))
- 第38回日本女性心身医学会学術集会を主催して(第38回日本女性心身医学会学術集会報告)
- S-1-5 未来のバイオフィードバック : 観察と自己コントロール : 医学系の立場から(第24回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(SYMPOSIUM 1未来のバイオフィードバック)
- 河野友信編 「心と脳とからだ : 新しい人間理解」, A5,256頁, \4,944,1992,朝倉書店