工程設計のための不具合に関する知識の運用 : 工程不具合の因果連鎖に関する知識構造の構築
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概要
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工程設計に起因する不具合が頻発している.これらの不具合は, 工程設計の妥当性の検証・評価において, 個人や組織が経験, 保有する工程不具合に関する知識を徹底的に活用すれば, 未然防止することができる.しかし, 工程不具合の知識は様々な工程設計に再利用可能な形で蓄積されておらず, 工程設計において十分に活用されていないのが現状である.本論文では, 工程設計に起因する不具合知識の構造化に焦点を当てる.具体的には工程設計における不具合の予測解析と未然防止に再利用可能な知識を獲得するための知識分節モデルとして, 単位工程モデル, 要素作業モデル, 工程要素モデル, 製品要素モデルを構築する.要素作業モデルに関しては, 目的状態モード, 遷移状態モード, 実現作業モードの3つの要素作業モードを提示する.また, 知識分節のつながりによって工程不具合の因果連鎖を体系的に表現するための図として因果連鎖図を構築する.本研究では, 実際の機械組立製品の工程設計現場において, 提案内容に基づいて知識の獲得を行い, 提案内容の有効性を検証した.
- 社団法人日本品質管理学会の論文
- 2005-04-15
著者
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飯塚 悦功
東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻飯塚・水流研究室
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飯塚 悦功
東京大学大学院工学系研究科
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田村 泰彦
(株)構造化知識研究所
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松川 勇樹
東京大学大学院工学系研究科
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飯塚 悦功
東京大学大学院 工学系研究科 化学システム工学専攻
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