神経筋肉疾患のPlasmapheresis
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概要
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自己免疫性神経筋疾患の治療について, 我々の経験を踏まえてplasmapheresisの有用性を述べた. すなわち多発性硬化症では評価は定まっていないものの, 急性増悪期に速やかに試みてみるべき治療法と思われた. Guillain-Barre症候群では重症例において早期にplasamapheresisを開始することにより, 機能予後に良好な効果をもたらすことが明らかにされた. 慢性炎症性脱髄性ニューロパチーでは従来のステロイド治療では効果の上がらない慢性・再燃型に, 極めて有効であることが示された. 重症筋無力症では従来最も恐れられたクリーゼに対し確実に対応できる高い評価が得られた. 多発筋炎・皮膚筋炎ではステロイド治療に抵抗性の病型に著効を奏することが判明した.
- 1995-04-30
著者
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