シイラの遠近調節糸と網膜視神経細胞の分布
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概要
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表層性の魚食魚であるシイラの遠近調節糸と視神経細胞の分布を調べた。シイラは発達した水晶体筋を持ち,水晶体筋はバンド状の筋成分で虹彩に結び付けられていた。水晶体筋は約240本の有髄神経線維によって支配されていた。中心野は網膜側頭部,視軸は前方,視精度は約8.3cycles/degreeであった。視精度の優れた視野は水平方向に広がっていた。シイラは表層で広く水平方向を見渡し,発達した遠近調節能力を駆使して餌生物をねらう視覚捕食者であることが裏付けられた。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2003-11-15
著者
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内田 誠
三重大学生物資源学部
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前川 陽一
三重大学大学院生物資源学研究科附属練習船勢水丸
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内田 誠
三重大学大学院生物資源学研究科附属練習船勢水丸
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前川 陽一
三重大学生物資源学部
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宗宮 弘明
名古屋大学大学院生命農学研究科
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百瀬 修
三重大学生物資源学部練習船勢水丸
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武井 史郎
名古屋大学大学院生命農学研究科
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前川 陽一
国立大学法人三重大学大学院生物資源学研究科附属練習船勢水丸
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