北海道東部沿岸域に産卵するニシン Clupea pallasii の系群判別
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概要
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北海道東部沿岸域の野付湾, 風蓮湖, 厚岸湖(2標本), 湧洞沼に産卵する太平洋ニシンの標本を用い, 体節的形質を用いた形態的方法およびアイソザイムを用いた遺伝的方法で系群を判別した。その結果, 形態的にも遺伝的にも湧洞沼で産卵する標本群のみが他と異なった。これは湧洞沼での産卵時期が4月下旬から5月上旬と, 他よりも約半月遅いことが要因となっているものと考えられた。湧洞沼以外の標本群間での形質の差違は, 厚岸湖の2標本間の差違と同程度であったため, 同一系群であることが示唆された。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 1999-07-15
著者
-
松石 隆
北海道大学大学院水産科学研究院
-
松石 隆
北大院水
-
菅野 泰次
北海道大学大学院水産科学研究科
-
坂野 博之
北海道大学水産学部
-
松石 隆
北海道大学水産学部資源生態学講座
-
堀田 卓朗
日本栽培漁業協会厚岸事業場
-
松石 隆
Graduate School Of Fisheries Sciences Hokkaido University
-
堀田 卓朗
日本栽培漁業協
-
菅野 泰次
北海道大学水産学部
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