信号の特徴を利用した一般化調和解析
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概要
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一般化調和解析は高い周波数分解能が得られ音響信号の解析に用いられた場合強力な手法であるが, 計算に膨大な時間がかかるという欠点がある。分析対象となる音楽信号は基音となる音とその倍音から構成されるという特徴があり, 音声信号の場合も特定の周波数にパワーが集中するという特徴がある。本論文ではこのような解析信号の特徴に着目して, 音楽信号では音階に基づく音とその倍音に限って集中的に解析を行うことで従来の一般化調和解析に比べ1/5以下の演算量で周波数成分が抽出可能なことを示した。演奏が音階に沿って進行されているような状況においては非常に効率よく分析ができたが, 基音のパワーが最大でない場合に基本周波数の推定を誤る場合があった。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 2005-04-01
著者
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山崎 芳男
早稲田大学
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中沢 誠
早稲田大学
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山崎 芳男
早大理工
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服部 永雄
早稲田大学大学院国際情報通信研究科
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大内 康裕
千葉工業大学
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山崎 芳男
千葉工業大学情報工学科
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山崎 芳男
早稲田大学理工学総合研究センター
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山崎 芳男
早稲田大学大学院国際情報通信研究科
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山崎 芳男
早稲田大学理工学部
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大内 康裕
早稲田大学 環境総合研究センター
-
大内 康裕
千葉工大
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