15.気管支動脈内,制癌剤持続注入による癌性胸膜炎の1治療例 : 第44回支部会 : 関東支部
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概要
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症例は41才男子,右下葉原発性肺癌に併発した癌性胸膜炎でその気管支動脈内にカテーテルを挿入留置し持続的にMMCを1日5mgの速度で合計50mgを注入,更に10ヵ月後セルジンガr法により。oneshotで12mgを追加投与を行なった所,胸水貯留が著明に抑制され治療開始以来2年経過した現在元気に社会生活に復している.我々の数室では進行性肺癌の局所療法として,気管支動脈内抗癌剤注入法を採用して有効例をかなり経験しているが,癌性胸膜炎でも本症例の如く病変が比較的限局性でかつ肺内病変と一塊となっている症例には本法も有効でありうると考えている.
- 日本肺癌学会の論文
- 1973-06-25
著者
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柿田 紀男
順天堂大学胸部外科
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大瀬 良雄
順天堂大学胸部外科
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板谷 久雄
順天堂大学胸部外科
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石川 創二
順天堂大学胸部外科
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白津 文夫
順天堂大学胸部外科
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白津 文夫
国立湊病院外科
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白津 文夫
順天堂大学小児科 胸部外科
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