適応Q型非線形蝸牛フィルタ
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概要
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本論文では、入力レベルに応じて特性が変化する蝸牛の基底膜振動系のフィルタリング特性を機能的に模擬した、1〜21Barkをカバーする61チャンネルの適応Q型蝸牛フィルタの構成と諸特性について述べる。本フィルタは、カスケード・パラレル型の線形蝸牛フィルタに適応Q回路を導入することによって実現される。本フィルタを用いて得られる音声スペクトログラムを従来の線形蝸牛フィルタモデルによるスペクトログラムと比較し、本フィルタが、AGC効果、急激なスペクトル変化部分の強調効果、同一時間フレームにおける周波数・時間分解能の両立効果といった聴覚系の特徴的なスペクトル分析特性を持つことを示す。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1991-05-01
著者
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