ダクト出口放射音のアクティブコントロール

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概要

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ダクト出口端からの放射波を消音する有効なシステムとして、ダクト内に設置した2個の検出マイクロホンとダクト出口端に設置した2次ソースを有する2マイクロホン・1ソースシステムを提唱し、試作した。本システムは、FIRディジタルフィルタで信号処理回路を実現しており、必要な伝達特性が実現容易なように、消音をねらう周波数帯域に応じて、検出マイクロホン間隔及び検出マイクロホン2次ソース間隔をチューニングできる特徴を持つ。また、信号処理回路は系の特性変化に対して適応して追従できるようになっている。基礎試験で消音機構を明確にすると共に、小型の送風機やディーゼルエンジン等実機への適用試験を実施し、広帯域ランダム音に対しては2オクターブバンドにわたって10〜20dBの減音が得られること、安定した純音に対しては30dB以上の減音が得られることを確認した。
社団法人日本音響学会の論文
1989-09-01

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