障壁による回折音の能動制御に関する研究 : 地面からの反射波の影響をキャンセルする方法について

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概要

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障壁による回折音に対して能動制御を適用することを試みている。回折場に対して仮想的な音源として振る舞う障壁edgeでの音圧を、2次音源によってキャンセルすることを基本的な方法としている。本論文では障壁が剛な地面の上に設置されたモデルを仮定する。この場合地面からの反射波の影響で制御が有効に働かない場合がある。ここではその対策として2次音源をedge近くに設置することで、比較的安定した制御効果が得られることを示す。また、より積極的な方法として通常の2次音源に加えて付加的な音源を設置することを試みる。この付加的な音源は地面からの反射波成分のみをキャンセルするために設置するものであり、自身の鏡像を生じないように地面に配置するものとした。数値シミュレーションの結果によって、この方法は非常に有効であることが明らかとなった。最後に地面の一部に吸音材を配置することで同等の効果を得ることを試み、その効果を実験的に検証した。
社団法人日本音響学会の論文
1995-05-01

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