周期構造壁を持つ室内の音場シミュレーション
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概要
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この論文は一般に回折格子と呼ばれる周期的な構造を持つ壁面に囲まれた音場のシミュレーション法について述べたものである。従来このような壁面の反射特性は完全に乱反射か、又は乱反射と鏡面反射の混合として取り扱われていた。この研究の目的は壁面の本当の反射特性を音場のシミュレーション法に取り入れることにある。シミュレーション法は基本的にはモンテカルロ法に従っている。簡単のために回折格子としては1次元的な正弦波状をした壁面を考えている。シミュレーションを始める前に、この壁面からの反射特性を波動音響的に解析をし、遠方まで伝搬する反射波の数、その強さ、方向を求めておく。この結果をシミュレーションのデータとして用い、壁面の反射特性の違いによるエコータイムパターンとエネルギー流指向性パターンの違いを解析して新しいシミュレーション法の妥当性を検討している。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1990-12-25
著者
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