回折伝搬音に対する建築物窓面の遮音性能に関する研究
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概要
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本研究は室のある一面に設置された窓面の回折伝搬音に対する遮音性能を数値解析と模型実験によって検討したものである。まず, 数値解析と模型実験によって窓面の遮音性能を検討した。その結果によると, 窓面の遮音性能は入射角θ=60°のものよりもかすめ入射(θ=90°)の場合の方が高くなり, 回折入射に対するものはどの回折角においてもほぼ同じ性能が得られるという点で計算と実験の間で一致することを確認した。次により現実的な問題を検討するため窓面上部に庇が存在するようなモデルの窓面の遮音性能を数値解析によって検討した。その結果, 庇が設置されることにより窓面に対して回折入射となる音源が存在する範囲が広がるが, その領域内において回折角に依存することなく窓面の遮音性能はほぼ同じ傾向を示すことが分かった。
- 2000-05-01
著者
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藤原 恭司
九州芸術工科大学音響設計学科
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広沢 邦一
九州芸術工科大学大学院芸術工学研究科
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藤原 恭司
九州大学
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山川 啓介
(株)四元音響設計事務所
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山川 啓介
四元音響設計事務所
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藤原 恭司
九州芸術工大
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