前立腺肥大症患者におけるTamsulosin hydrochlorideの血中及び前立腺組織内濃度

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概要

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(背景と目的)Tamsulosin hydrochlorideの血中と前立腺組織内への移行性を調査した。(対象と方法)経尿道的前立腺切除術を受けた52例の前立腺肥大症の患者を対象にした。本剤を一日一回0.2mg宛術前7〜179日間にわたり投与した。前立腺組織採取と同時に血液が採取された。(結果)1.加齢と本剤の血中濃度および前立腺組織内濃度との間には相関係数では相関が認められなかった。2.本剤の投与期間と本剤の血中や前立腺組織内濃度との間には相関係数では相関が認められなかった。3.本剤の血中及び前立腺組織内濃度との間の相関係数では相関が認められた。4.52例では本剤投与中に重篤な副作用を来した例は認められなかった。(結論)この結果より,以下のことが示唆されていると考えられた,即ち本剤は高齢者にも長期間にわたり安全に投与可能であり,正の相関関係で血中と前立腺組織内に移行していた。
社団法人日本泌尿器科学会の論文
1997-05-20

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