概念の階層性に着目した数学学習用CAI : LICAI-IIシステムについて
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概要
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高等教育における数学学習のポイントの一つは,新しく定義した数学用語(数学的概念)の獲得と活用にある.したがって,数学的概念の属性,機能および他の数学的概念との関係などを問うような基本的問題に多く触れることで,概念の獲得が容易になると思われる.この考えに基づき,練習演習様式のスタンドアロン型CAIを作成した.このシステムは,数学的概念のもつ階層性と問題を解くのに必要な数学的概念の二つに着目した学習指導モデルに基づく,これより,各学習者の特性に応じた学習過程を自動生成し,さらには学習過程の個別化を可能にした.よって,コースウェアの作成時には,概念および概念の階層性と問題および問題に関わる概念の情報(教授情報ファイル)を規則的な手続きに従って取り出し,コンピュータに入力すればよい.本システムは,教授情報ファイル作成を援助する教授情報作成支援プログラムと,コースウェアの制御を行うエクゼキュータをもつ.
- 日本教育工学会の論文
- 1988-03-20
著者
-
上坂 吉則
東京理科大学理工学部情報科学科
-
浅井 宗海
大阪成蹊大学現代経営情報学部
-
浅井 宗海
財団法人日本情報処理開発協会中央情報教育研究所
-
浅井 宗海
(財)日本情報処理開発協会
-
上坂 吉則
東京理科大学
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