光重合レジンの歯質に対する接着のフラクトグラフィー

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概要

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光重合MENTA-126ボンディングレジンと10%クエン酸-3%FeCl_3(10%CA-3%Fe)処理エナメル質との接着破壊は,レジンの凝集破壊であり,良好な接着状態にあることがSEMクラフトグラフからわかった。また,10%CA-3%Fe処理象牙質との接着破壊はレジンと象牙質との界面での破壊に加え,樹脂含浸象牙質層直下での破壊も起こる複雑な破壊様式を示すことがわかった。このような破壊の複雑さが,10%CA-3%Fe処理象牙質に対する接着強さを10%CA-3%Fe処理エナメル質に対するそれの1/3程度の約4MPaにする原因になるものと推察された。象牙質へのモノマーの含浸と接着強さの関係をモノマー歯面接触時間を変数として検討したところ,10%CA-3%Fe処理の場合にのみ正の関数が認められたが,それ以外では依存性は認められなかった。
日本歯科理工学会の論文
1988-12-25

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