比較体育・スポーツに関する基礎的研究(第2報) : H,Haagの比較スポーツ教育学論について
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概要
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比較体育・スポーツに関する基礎的研究の一環として,今回はより具体的に,体育・スポーツ界においてこの研究分野がどのように捉えられ,発展しようとしているのかを,国際比較体育・スポーツ学会(ISCPES)の前会長で,ドイツ体育学界の理論的リーダーの一人として国際的にも著名なH.Haagの「比較スポーツ教育学と比較教育学:教育科学内の基本的内部関係」(比較体育・スポーツ研究第3巻)と題する論文をもとに検討を加えた。Haagは,この論文において,現在ドイツ語圏で主流となっているスポーツ科学-スポーツ教育学論に立脚した独自の比較スポーツ教育(体育)学論を展開しているが,特に,比較スポーツ教育学(Comparative Sport Pedagogy)と比較教育学(Comparative Education)の関係を,教育科学(Educational Sciences)内の基本的内部関係(intrarelationship)として位置付ける彼の理論は,専門化,細分化の進むわが国の体育学界の動向に対しても示唆に富む内容をもっている。This is the continued study from the previous report with the same title(Ⅰ).The purpose of the present study is to examine the theory of comparative sport pedagogy(physical education)of H.Haag through his paper"Comparative Sport Pedagogy-Comparative Education:A Basic Intrarelationship Within Educational Sciences".H.Haag is the former president of International Society for Comparative Physical Education and Sport and the worldwide famous researcher in Germany.Some discussions of the theory of comparative sport pedagogy(physical education)of H.Haag on the following topics are briefly presented in this report:1.The Status of Sport Science (1)Characteristics of Sport Science(2)Development of Sport Science(3)7-Theory-Field-Model2.Development and the Status of Pedagogy3.The Theory of Comparative Sport Pedagogy of H.Haag(1)Criteria of Comparative Research in Educational Sciences(2)Model for Comparative Research in Sport Pedagogy(3)Perspectives of Comparative Research in Sport Pedagogy(4)Strategies for Comparative Research in Sport Pedagogy
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