マルチホーム接続のための経路制御について : 経路の不安定性に関する一考察
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概要
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一般に複数のプロバイダへ接続するマルチホーム接続では、1つのプロバイダに接続する場合に比較して、インターネット接続についての信頼性が増すと考えられている。しかし、マルチホーム接続では複数のプロバイダとの間の経路制御が必要となるために、プロバイダからの経路の状態によっては、逆に接続が不安定になる場合がある。本研究では、まず国内のプロバイダからの経路情報の変動について調査し、その特性についての考察を行った。この結果、経路の変動は増加傾向にあり、頻繁に変動する経路は全体の1%に満たないことが明らかになった。安定したマルチホーム接続を実現するためには、経路の監視により頻繁に変動する対象を特定し、経路の変動をローカルルータの経路表に反映しないことで影響を抑えることが可能になる。本稿では経路の変動を抑える方式の1つとして、経路スタビライザを提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-07-13
著者
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