なぜ嫌われる音楽を創り続けるのか : 芸術音楽の創作姿勢とその普及
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ICMCを始めとした音楽情報処理研究の催しでは, 研究発表の他に現代の作曲家によるコンピュータ音楽コンサートが併設されることが多く, 研究者もコンピュータ音楽作品を聴く機会が多い.しかし, 往々にして多くの研究者はこうした音楽を好まないのも事実である.筆者は作曲をする立場から, このような「嫌われる音楽」作品を創り続ける理由を自らの視点で解説する.なお, 筆者自身は, 本稿での仮想聴衆と同様, コンピュータ音楽創作を始める前はこうした音楽を長らく嫌ってきた作曲者として, 他の作曲者と比べて特異な存在と考えている.こうして作品提示側の論理を理解してもらうことにより, 聴衆が作品を鑑賞する際の理解が深まり, 寛容な聞き方ができるようになることを期待している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-08-04
著者
-
小坂 直敏
日本電信電話株式会社 NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
小坂 直敏
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
Osaka Naotoshi
Acoustical Science And Technology
関連論文
- 喉歌喉頭音源モデルによる合成音の評価
- 正弦波モデルによる能楽の解析と制作
- 正弦波モデルによる能楽の解析と制作
- コミュニケーションに資する音色の合成技術 (特集 人間情報科学が切り拓くコミュニケーションの未来)
- Windows上の音合成システム「おっきんしゃい」の構築
- Windows上の音楽制作用音合成システム「おっきんしゃい」 (特集論文2 コンピュータ音楽)
- 正弦波モデルを用いたビブラートの制御
- 信号モデルによるビブラートの制御について
- Sinusoidal Modelを用いた楽音の接続について
- Sinusoidal modelを用いた楽音の接続について
- Sinusoidal modelを用いた楽音の接続について
- 音モーフィング技術を用いた楽音の接続と伸縮(セッション6 : 音色とイメージ)
- なぜ嫌われる音楽を創り続けるのか : 芸術音楽の創作姿勢とその普及
- コンピュータ音楽の歴史と現状
- 2.コンピュータ技術とその音楽への応用 : 音楽音響分野(〈特集〉-音響学における20世紀の成果と21世紀に残された課題-)
- Windows上の音合成システム「おっきんしゃい」
- 我がグループにおけるコンピュータ音楽研究の軌跡 (特集論文2 コンピュータ音楽)
- 笙の物理モデル合成法を用いた各種奏法の実現
- 笙の物理モデルの発振条件について
- 笙の物理モデルにおける制御パラメータの影響の検討
- 笙の物理モデリング
- 笙の物理モデリング
- 笙の竹管の共鳴周波数とリード振動の計測
- スペクトルセントロイドを利用したピアノ音とギター音の音色補間
- 物理モデルによるピアノ音とギター音のモーフィングの検討
- 撥弦モデルへの摩擦項導入の効果の検討
- 物理モデルによる音色モーフィングにおける知覚
- 物理モデルによるモーフィングにおける音色知覚
- 物理モデルによるモーフィングにおける音色知覚
- 打弦, 撥弦, および弾性体振動の音色補間
- 打弦、撥弦、および弾性体振動のモルフィングの検討
- 打弦、撥弦、および弾性体振動のモルフィングの検討
- 1.物理システムとしての楽器 : 音楽音響分野(〈特集〉-音響学における20世紀の成果と21世紀に残された課題-)