音楽聴取における大きさの文脈効果について
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概要
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音楽聴取において大きさを判断する際に、冒頭及び直前に聴く音圧レベル情報が、大きさの判断枠組みに与える影響について、カテゴリー連続判断法を導入して調べた。音源は同一曲から、5〜20秒の音楽的まとまりのあるブロックを抽出し、音圧レベル情報が (1)下降系列、(2)上昇系列になるよう配列し、ブロック間には約5秒間の無音部を挿入した。実験1の音源はチャイコフスキー作曲、交響曲第6番ロ短調作品74『悲愴』、実験2の音源はチャイコフスキー作曲、作品31『スラブ行進曲』をそれぞれ編集したものである。実験の結果、直前で聴く音との対比効果が大きさの判断枠組みに影響を及ぼすことが示唆された。
- 1996-05-25
著者
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難波 精一郎
宝塚造形芸術大学
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桑野 園子
大阪大学人間科学部環境心理学研究室
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加藤 徹
追手門学院大学
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水浪 田鶴
産業技術総合研究所
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桑野 園子
大阪大学人間科学部
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荒川 恵子
大阪大・院・文
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荒川 恵子
大阪大学大学院文学研究科音楽学研究室
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水浪 田鶴
大阪大学大学院人間科学研究科環境心理学研究室
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