メンブレンリアクターを用いた(α2-3)シアリルラクトースの効率生産
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概要
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Streptococcus sp.由来のノイラミニダーゼを用いたシアリルラクトースの合成は, 限外ろ過膜を利用したメンブレンリアクターの適用により, unknownシアリルラクトースの生成を抑え, (α2-3)シアリルラクトースの割合を高く保ちながら長時間反応を継続させることが可能となった.また, 反応時間をできる限り短くすることにより, より高い割合で(α2-3)シアリルラクトースを取り出すことができることがわかった.さらに, ここで同時に生成される(α2-6)シアリルラクトースは, 陰イオン交換カラムにより分離可能となった.今後これらの結果を元にスケールアップを行えば, (α2-3)シアリルラクトースを効率的に量産することが可能になると思われる.今回の実験結果から(α2-3)シアリルラクトースの生産量を試算すると, 単位時間に反応槽単位容量あたり, 12mg/l/hとなった.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 2001-09-25
著者
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川瀬 優治
日本ガイシ
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川瀬 三雄
日本ガイシ
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増田 美奈
福井大学工学部生物応用化学科
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川瀬 優治
日本ガイシ(株)エンジニアリング事業本部開発部
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川瀬 三雄
日本ガイシ(株)エンジニアリング事業本部開発部:(現)日本ガイシ(株)電子部品事業部
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