Object Sharing Serverにおけるイベント伝達機構の検討
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概要
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我々は,現在,オブジェクト共有サーバOSSの設計・実装を進めている.OSSでは,分散環境下の複数のアプリケーション間で,イベント伝達や同期など振る舞いに関わる動的な情報も含めて共有することを目指している.本稿では,OSSの機能として,「Injection機構」と呼ぶ,サーバの要求をクライアントに実行させるインタフェースについて述べる.そして,このInjection機構という枠組を使って,change notificationや,蒸発問題[5]といった問題も扱えることを示す.OSSの実装は,Mach2.5の上で行なっている.Machの外部ページャを用いて基本的なデータ共有機構を実現し,これをベースとしてInjectionManager, Transaction Manager, Schema ManagerでOSSを構成する.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1993-05-27
著者
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柴山 茂樹
キヤノン(株)情報システム研究所
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柴山 茂樹
キャノン(株)情報システム研究所
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深澤 寿彦
キャノン(株)情報メディア研究所
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黒澤 貴弘
キャノン(株)情報メディア研究所
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吉本 雅彦
キャノン(株)情報メディア研究所
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黒沢 貴弘
キャノン(株)情報システム研究所
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