耐故障移動コンピュータネットワークのためのチェックポイントプロトコル

概要

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移動コンピュータ環境において、耐故障性を高めるための技術として複合チェックポイントプロトコルが提案されている。また、無線LANプロトコルをサポートするために、我々は、無線LANプロトコルを4つに分類した。従来の複合チェックポイントプロトコルは、Bluetoothのように移動コンピュータ間の通信も必ず基地局を経由するプロトコルと、信頼性のあるブロードキャストを想定したIEEE802.11のような、セル依存直接通信プロトコルをサポートするように設計されている。しかし、IEEE802.11のような、CSMA/CAに基づくプロトコルでは、雑音のある無線環境や、隠れ端末問題により、メッセージが紛失することがある。本論文では、送信メッセージに、因果先行するメッセージのIDを付加することで、基地局が紛失したブロードキャストメッセージを検出し、紛失したメッセージの再送信を行なう、新しい複合チェックポイントプロトコルを提案する。最後に、1つのアプリケーションメッセージの配送に要するMACメッセージ数と紛失メッセージを検出するためにメッセージヘッダに含まれるデータの平均サイズをシミュレーションによって評価する。
2003-09-26