毛髪中のアルミニウムの炭素炉原子吸光分析におけるアルミニウム汚染とその除去
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
炭素炉AASにより毛髪中のAlを正確に定量するために,試薬,実験室の空気,容器からの汚染を詳細に調べた.硝酸中のAl量は一つのロットについては一定であり,著者らの扱った硝酸,過酸化水素水,フッ化水素酸については,それぞれ40ng ml^<-1>以下,38.5ng ml^<-1>,6.5ng m1^<-1>であった.空気中からのAl汚染は検出されなかった.プラスチック容器と石英容器は,20%硝酸に1昼夜浸すとほとんど清浄になる.試料の加熱分解に用いるテフロン及び石英容器は,12%硝酸中で1時間加熱して汚染を除くことができた.この方法で容器を洗浄することにより,から試験値(Al汚染)を低く抑えることができ,毛髪アルミニウム量をより正確に定量できる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-10-05
著者
関連論文
- コナダニおよびヒョウヒダニ類の分散におよぼす種々の環境条件の影響
- 高濃度アンモニア前処理/黒鉛炉原子吸光分析法による血清中のニッケル, コバルト, マンガンの定量
- 数種コナダニの分散と温度の関係および警報フェロモン シトラールの分泌(第 5 回日本ダニ学会大会講演要旨)
- 4. NIST標準試料およびヒ卜血清中微量ベリリウムの定量(東京女子医科大学学会第307回例会)
- 炭素炉原子吸光法による生物試料中のベリリウム定量の最適化
- 毛髪中のアルミニウムの炭素炉原子吸光分析におけるアルミニウム汚染とその除去
- 1滴噴霧フレーム原子吸光法によるマウス血清の微量金属測定
- ロジウムの添加効果を利用した血液中セレンの炭素炉原子吸光分析
- 銅の原子吸光分析における吸光度に及ぼす試料吸込速度の影響
- 臓器中の微量金属測定時における湿重量と乾重量の問題点
- 正常ウサギにおける臓器中の微量金属元素について
- イオン交換-吸光光度法による生物試料中の微量モリブデンの定量
- 誘導結合プラズマ質量分光法による環境標準試料中のゲルマニウム及びヒ素の同時定量と他の微量金属元素の定量
- 生体試料中微量アルミニウム分析のための酸分解におけるアルミニウム汚染の除去
- セレンの炭素炉原子吸光分析における共存成分の影響
- イオン交換-吸光光度法による生物試料中の微量バナジウムの定量