生体試料中微量アルミニウム分析のための酸分解におけるアルミニウム汚染の除去
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概要
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酸分解を要する生体試料の微量のアルミニウムを定量した.酸分解中のアルミニウム汚染を少なくするために, 汚染しにくい形の石英製分解フラスコを製作した.更にその洗浄法, アルミニウム汚染のチェック法, 取り扱いなどを工夫した.分解試薬にはアルミニウム汚染のない超高純度硝酸と, 汚染の少ない過酸化水素を用い, 汚染を避けるために, 試料と試薬は重量をはかって添加した.その結果, から試験値のアルミニウム値を分解フラスコ1個につき0.011〜0.029μgに抑えることができた.NBS標準試料Bovine Liver(1577a)のアルミニウムは1.39±0.32μg g^<-1>, これに添加したアルミニウムの回収率は93〜113%, 健康人血中のアルミニウムは0.01μg g^<-1>であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-02-05
著者
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