炭素炉原子吸光法による生物試料中のベリリウム定量の最適化
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概要
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炭素炉AASによるベリリウムの定量条件を最適化し, この条件によって生物試料中のべリリウムを定量した.試料の酸分解溶液に増感・干渉抑制剤として硝酸マグネシウムを加え, 分光計の光電子増倍管を低ノイズのものに替え, 検出系の増幅率を通常の10倍にして測定した.添加する硝酸マグネシウムの濃度を10^<-3>M, 試料注入量を50μlとし, 1250℃, 30sで灰化するとき最良の結果が得られた.この条件では検出感度は損なわれず, 共存アルカリ塩がよく揮散された.検出限界は0.005ppb(Be0.25pg)である.この方法によりNIST Bovine Liver(SMR1557)中のべリリウム分析値0.50ng/g(SD0.037,n=12)を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1994-07-05
著者
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