イオン交換-吸光光度法による生物試料中の微量モリブデンの定量
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概要
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生物試料中の微量モリブデンをイオン交換法で分離後,ジチオール法で定量した.硝酸-過酸化水素で分解した試料溶液を0.05M硝酸-0.2%過酸化水素に調節後硝酸型陰イオン交換樹脂{ダイヤイオンSA#100,(100〜200)メッシュ}に通すと,モリブデン(VI)はペルオキソ錯体として樹脂に捕そくされ,その他の多くの金属イオンより分離される.樹脂上のモリブデンを2M硝酸で溶離し,流出液中のモリブデンをジチオール錯体として酢酸イソアミルで抽出,680nmの吸光度を測定,定量する.本法を各種生物試料(米,小麦粉,ワカメ,豚レバー),NBS生物標準試料(Orchard leaves, Bovine liver)に適用,ppmないしそれ以下の量のモリブデンを速やかにかつ高精度に定量することができた.
- 1983-08-05
著者
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