イオン交換-吸光光度法による生物試料中の微量バナジウムの定量
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概要
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生物試料中の微量バナジウムをイオン交換法で分離後,4-(2-ピリジルアゾ)レゾルシノール(PAR)法で定量した.硝酸-過酸化水素で分解した試料溶液を0.05M硝酸-0.6%過酸化水素に調節後,硝酸型陰イオン交換樹脂(アンバーライトCG-400)に通すと,バナジウムはペルオキソ錯体として樹脂に捕集され,その他の多くの金属イオンより分離される.樹脂上のバナジウムを2M硝酸で溶離し,流出液中のバナジウムをPAR錯体として吸光光度定量する. 以上の方法によりNBSの生物標準試料(Orchard Leaves, Oyster Tissue)及び国立公害研究所の生物標準試料(リョウブ,クロレラ,ムラサキイガイ)の分析を行い,既往の分析値と一致する結果を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-01-05
著者
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