10-(2-ベンゾチアゾリルアゾ)-9-フェナントロールと非イオン性界面活性剤を用いる亜鉛(II)の吸光光度定量
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概要
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10-(2-ベンゾチアゾリルアゾ)-9-フェナントロール(TAPと略記)とその亜鉛キレートを非イオン性界面活性剤を用い水に可溶化し,吸光光度定量の基礎的条件,妨害イオンとその対策について検討した. 亜鉛キレートの吸収極大は波長540nmに認められ,pH7.0〜8.0の範囲でほぼ一定吸光度を示した.検量線は15.0μg/25mlまではベールの法則に従い,検量線(540nm)から求めたモル吸光係数は約5.7×10^4dm^3mol^<-1>cm^<-1>であった.錯体の組成はモル比法と連続変化法によって調べ,Zn(II)とTAPが1:2モル比の錯体を生成するものと推定した.妨害イオン対策として,チオ硫酸ナトリウムによる妨害イオンの沈殿分離法,マイクログラム単位のZn(II)をチオシアン酸塩としてエーテル相への抽出分離,シアン化カリウム-ホルマリンによるマスキング-デマスキング及びN-(ジチオカルボキシ)サルコシンジアンモニウム塩によるマスキングを検討した. 次いで環境標準試料リョウブ中のZn(II)を定量し好結果を得た.
- 1987-10-05
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