界面活性剤共存下2-(2-ベンゾオキサゾリルアゾ)-1-ナフトール指示薬を用いるカドミウムのEDTA滴定
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概要
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水に難溶性の2-(2-ベンゾオキサゾリルアゾ)-1-ナフトール(α-BOAN)及びそのCdキレートを非イオン性界面活性剤(Brij35)で可溶化し,α-BOANを金属指示薬とするEDTA滴定の最適条件を検討した.キレートと試薬から試験液の差スペクトルから滴定終点における最も鋭敏な変色をする範囲(pH5〜6)を推定し,更に光度滴定に用いる波長を,滴定終点の判別可能なpH範囲が広い607nmに決定した.α-BOAN-Cdキレートの生成定数(logK^R_<CdR>=6.37,logK^R_<CdR2>=7.77)を測定し,理論上の滴定曲線を計算したところ,目視滴定ではpH5以上で滴定可能なことが分かった.実際に,lmg程度のCdの光度滴定可能な範囲はpH4.5〜8.5であった.滴定終点の判別に客観性を持たせ,信頼性を高めるためSimplex法を試みたところ,その目的を果たすことができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-08-05
著者
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