1,10-フェナントロリンとテトラヨードフルオレセインを用いる亜鉛の高感度抽出吸光光度定量
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概要
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亜鉛(II)-1,10-フェナントロリン(phen)錯体はテトラヨードフルオレセイン(TIF)とイオン対を生成してpH 7.5〜10.5のアルカリ性領域からクロロホルムによく抽出される.この抽出反応が幾つかのマスキング剤存在下で亜鉛に対してかなり選択的になることを利用してその抽出吸光光度法を開発した.抽出されるイオン対錯体は[Zn(II)-(phen)_2](TIF)の組成であり,見掛けのモル吸光係数は1.15×10^5 dm^3 mol^<-1> cm^<-1>であった.亜鉛0.5μgに対し,ジメチルグリオキシム,ヨウ化カリウム,ジチオカルバミノ酢酸,酒石酸及びトリエタノールアミンの存在下で,ニッケルは1μg,マンガンは7μg,銅は8μg,鉄(II),鉄(III)及びコバルトは30μg,カドミウムは50μg,鉛及び水銀は100μgまで許容された.許容量の低かったニッケル,マンガン及び銅については,強塩基性の陰イオン交換樹脂を用いる前処理法についても検討した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-09-05
著者
-
井上 貞信
北見工業大学マテリアル工学科
-
松原 睦哉
北見工業大学環境工学科
-
星 座
北見工業大学大学院工学研究科
-
星 座
北見工業大学工学部化学システム工学科
-
星 座
北見工業大学
-
井上 貞信
北見工業大学
-
井上 貞信
北見工大 工
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