石炭燃焼排ガス中の気相水銀の定量(<特集>石炭利用と分析化学)
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概要
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石炭燃焼排ガス中の気相水銀の挙動を明らかにするために,まず,小型石炭燃焼炉及びメタンガス燃焼炉を用いて,大気水銀の分析に広く用いられている金アマルガム捕集-加熱気化原子吸光法の有効性を調べた.その結果,燃焼排ガス中にSO_xが共存すると,これが水銀分析に際して妨害成分となることが明らかになった.従って,サンプル経路の高温部でSO_xを除去することにより,気相水銀の分析が可能であることが示された.更に,本方法を用いて,実機に近い燃焼特性を実現できる微粉炭燃焼実験炉の煙道高温排ガス中での気相水銀の濃度分析を試みたところ,煙道のサイクロン出口における400℃の高温排ガス中では,原炭中の水銀の約70%が気相水銀に転化すること,又,気拙水銀及び燃焼灰中の水銀と,原炭中の水銀の間に良好な物質収支がとれることが示された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-05-05
著者
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