3,5-ジブロモサリチルアルデヒド-4-フェニル-3-チオセミカルバゾンによる銅(II)の抽出吸光光度定量
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概要
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3,5-ジブロモサリチルアルデヒド-4-フェニル-3-チオセミカルバゾン(DBPSと略記)を用いる銅(II)の抽出吸光光度定量法について検討した.pH2.8〜7,4に調整した銅(II)を含む試料溶液に,DBPSクロロホルム溶液の一定量を加えて振り混ぜると,銅(II)-DBPS錯体が生成し,これがクロロホルム相に抽出される.このクロロホルム相の400nmにおける吸光度を測定して検量線より銅(II)の濃度を求める.検量線は銅(II)の(2〜50)*g/10mlの範囲でBeerの法則に従い,検量線より算出した錯体のモル吸光係数は2.06×10^4dm^3 mol^<-1>cm^<-1>である.銅(II)20*gの場合に求めた吸光度の変動係数は0.57%であった.生成した錯体は,単離した錯体の元素分析及び連続変化法より,銅とDBPSが1:1の組成比を有することを認めた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1982-10-05
著者
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