2,2'-ジピリジルケトンアミノエチルイミンによる鉄(II)の吸光光度定量
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概要
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2,2'-ジピリジルケトン1モルとエチレンジアミン1モルとから得られたシッフ塩基,すなわち2,2'-ジピリジルケトンアミノエチルイミン(DPAIと略記)が,L-アスコルピン酸塩の存在で鉄(II)と反応して青色の錯体を生成することを認めたので,このDPAIを用いる鉄(II)の吸光光度定量法について検討した.鉄(II)を含む試料溶液にレアスコルビン酸ナトリウム,エチレンジアミン水溶液を加え,溶液のpHを7.0〜10.1に調整し,これにDPAIのメタノール溶液を加えて煮沸し,冷却後,呈色した溶液の608nmにおける吸光度を測定する.検量線は鉄(II)の(0.1〜5.0)μg/mlの範囲でBeerの法則に従い,検量線より算出した錯体のモル吸光係数は1.71×10^4 dm^3 mol^<-1> cm^<-1>である.生成した錯体は,連続変化法,モル比法及び単離した錯体の元素分析値より,鉄(II)とシッフ塩基が1:2の組成比を有することを認めた.又2,2'-ジピリジルケトン2モルとエチレンジアミン1モルとから得られたシッフ塩基を用いても同様の結果が得られた.
- 1983-11-05
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