2,2'-ジピリジルグリオキサール-ビス(4,4-ジフェニルセミカルバゾン)によるニッケル(II)の抽出吸光光度定量
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概要
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2,2'-ジピリジルグリオキサール1モルと4,4-ジフェニルセミカルバジド2モルとから得られたシッフ塩基すなわち2,2'-ジピリジルグリオキサール-ビス(4,4-ジフェニルセミカルバゾン)(PGDCと略記)を用いるニッケル(II)の抽出吸光光度定量法について検討した.pH4.5〜10.6に調整したニッケル(II)の試料溶液にPGDCのメタノール溶液を加えると,ニッケル(II)-PGDC錯体が生成し,これがクロロホルムに抽出される.このクロロホルム相の420nmにおける吸光度を測定して検量線よりニッケル(II)量を求める.検量線はニッケル(II)の1〜12μg/10mlの範囲でBeerの法則に従い,検量線より算出した錯体のモル吸光係数は5.42×10^4dm^3mol^<-1> cm^<-1>である.ニッケル(II)8μgについて吸光度より求めた相対標準偏差は0.69%であった.生成した錯体は連続変化法,単離した錯体の元素分析より,ニッケルとPGDCが1:2の組成比を有することを認めた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-03-05
著者
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