2,2'-ジピリジルケトン-2-ピコリルイミンによるコバルト(II)の吸光光度定量
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概要
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2,2'-ジピリジルケトン-2-ピコリルイミン(DPPIと略記)とコバルト(II)との反応により生成した青色錯体溶液の吸光度を測定して,微量のコバルト(II)を定量する方法について検討した.コバルト(II)を含む試料溶液にL-アスコルビン酸塩,DPPI溶液を加え,溶液のpHを8.5〜11.1に調整した後軽く煮沸する程度に加熱し,冷却後,580nmにおける吸光度を測定する.検量線はコバルト(II)の0.05〜2.5μg/mlの範囲で原点を通る直線となった.検量線より算出した錯体のモル吸光係数は4.42×10^4dm^3mol^<-1> cm^<-1>であり,水溶液中のコバルト(II)の測定法としては比較的高感度である.又10回の繰り返し実験より,得られた吸光度の相対標準偏差は0.46%であった.DPPIと類似の構造を有する化合物とコバルト(II)との発色反応より,DPPIは3座配粒子として錯体の形成に関与しているものと考える.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-01-05
著者
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