オルトフェニルフェノールによる芳香族アルデヒド及び関連化合物の呈色反応
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概要
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50%硫酸-メタノール溶液中でのオルトフェニルフェノール(OPP)と芳香族アルデヒド及び関連化合物の呈色反応について調べた。まず溶液法による定性試験により芳香族アルデヒド及びそのアセタール類がいずれも桃色ないし赤紫色を呈し、これらの検出に利用できることを確認した。次に標準試料としてべンズアルデヒド及びそのアセタール類を用いて定量条件を検討し定量法を確立した。なお、これらの試料では採取量(0.1〜0.3)μmol/100μlの範囲内で定量できた。更に、呈色反応液からカラム法及び分取薄層クロマトグラフ法により呈色色素及びその前駆体を単離し、機器的手段並びに化学反応を用いて、それらの構造を決め反応機構を検討した。その結果本反応の呈色はアルデヒド1分子とOPP2分子の縮合、更に酸化により生成するトリフェニルメタン系色素に由来することが分かった。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-03-10
著者
-
滝谷 昭司
Faculty Of Pharmaceutical Sciences Science University Of Tokyo
-
鈴木 政雄
東京理科大学薬学部
-
滝谷 昭司
東京理科大学薬学部
-
浅部 喜博
Faculty of Pharmaceutical Sciences, Science University of Tokyo
-
浅部 喜博
東京理科大学薬学部
-
沼田 一求
東京理科大学薬学部
-
浅部 喜博
Faculty Of Pharmaceutical Sciences Science University Of Tokyo
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