中性子放射化分析による毛髪中のヒ素とアンチモンの定量

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概要

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毛髪中のヒ素とアンチモンを、亜鉛を用いてヒ化水素及びアンチモン化水素に還元する化学分離操作を適用した破壊放射化分析により定量した。中性子照射(中性子1束:2.1×12~<12>n/cm~2 s, 5時間)した試料にそれぞれの担体を加え、硫硝酸で加熱分解し、砂状亜鉛を加えて発生するヒ化水素、アンチモン化水素をヨウ素溶液で捕集した。ヨウ素溶液からヒ素を次亜リン酸ナトリウムで金属ヒ素とし、アンチモンをチオアセトアミドで硫化物として分離した。NaI(Tl)検出器と200チャンネル波高分析器でγ線スペクトルを測定し、回収率は比色法}こより求めた。本法によれば、0.01μgのヒ素の定量における相対標準偏差は7%であり、0・024μgのアンチモンでは4%であった。叉、感度はヒ素に対して1×10~<-3>μg,アンチモンに対して2X10~<-3>μgであった。
社団法人日本分析化学会の論文
1975-11-10

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