熱加水分解 : イオンクロマドグラフ法による窒化ケイ素原料及び焼結体中のフッ素定量
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概要
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窒化ケイ素焼結体中に含まれるフッ素は,高温における強度低下の原因となる。原料粉末又は焼結体粉砕品の1gを白金ボードに採り,1350°Cの石英管内で熱加水分解し,生じたフッ化水素を水蒸気とともに水酸化ナトリウム溶液に吸収させ,イオンクロマトグラフ法により定量した。原料粉末はそのまま,焼結体は149μm以下に粉砕した後に熱加水分解すると,試料当たり3時間で迅速に正確な分析値が得られた。本法は検出限界1μg g-1と高感度であり,相対標準偏差も原料粉末で5%以下,焼結体で2%以下と再現性も良好であった。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2000-08-05
著者
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生川 章
日本ガイシ(株)
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生川 章
日本ガイシ(株)テクニカルセンター中央研究所
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渡辺 光義
日本ガイシ(株)テクニカルセンター中央研究所
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渡辺 光義
日本ガイシ株式会社研究開発本部基盤技術研究所
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渡辺 光義
日本ガイシ(株)
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