顕微赤外分光法によるウレタン塗料とポリプロピレン組成物の塗装界面の解析(<特集>表面・界面・薄膜と分析化学)
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概要
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異種高分子同士による塗装界面付近におけるデプスプロフィルを顕微赤外分光法により観測する方法を開発し, 塗装界面の接着機構を明らかにした.この方法は, 塗装試料からウルトラミクロトームで厚さ10μmの切片を切り出し, 顕微赤外装置により塗装界面付近のデプスプロフィルを測定するものである.測定にはオートマップステージ付き顕微赤外装置を用い, 塗装界面付近を5×70μmのアパーチャーサイズで, 2μmステップにて測定を行った.本法により, ポリウレタンとポリプロピレン/エチレンプロピレンゴム(PP組成物)との塗装界面付近のデプスプロフィルを調べた.ポリウレタンとPP組成物との塗装界面付近で数十μmにわたる混合相が観測された.混合相の形成が塗膜の接着に寄与していると推定した.PP組成物表面の洗浄方法の違いにより, 混合相の厚さが異なることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-11-05
著者
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寺前 紀夫
名古屋大学高温エネルギー変換研究センター
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寺前 紀夫
名古屋大学工学部応用化学科
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西岡 利勝
出光石油化学(株)樹脂研究所
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西岡 利勝
出光石油化学樹脂研究所
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西岡 利勝
出光石油化学 樹脂研
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