銀電極上に吸着したアニリンのフーリエ変換表面増強ラマン散乱スペクトル
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概要
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FT-表面増強ラマン散乱(SERS)法により銀電極表面のアニリン吸着種の構造について検討した.銀電極を0.1M KCl水溶液中で数回酸化還元(ORC)処理した後, アニリン50mMを含むKCl溶液に浸したところ, ラマン散乱強度の増加が観測された.銀電極表面上に吸着したアニリンのSERSスペクトルは電極電位に依存していることが認められた.この実験の過程で, Nd : YAGレーザーを銀電極に照射することにより, アニリン分子が通常の酸化電位より低い電位(+0.15V vs.SCE)でも重合することを見いだした.電極上化学種の確認は顕微FT-IR法により行い, レーザー照射部位のみで重合が行われたことが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-11-05
著者
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伊藤 潤
名古屋大学
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原口 紘氣
名古屋大学工学部
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寺前 紀夫
名古屋大学高温エネルギー変換研究センター
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寺前 紀夫
名古屋大学工学部応用化学科
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伊藤 潤
名古屋大学工学部応用化学科
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原口 紘氣
名古屋大学工学部応用化学科
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金 継業
名古屋大学:(現)岐阜大学工学部
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